2019年、日本の媒体別広告費で、インターネット広告がTVCM広告費を上回ったことをご存知ですか。
インターネット広告を利用する企業が増えるなか「自社でもネットに広告を出したい」とお考えの方も多いと思います。
この記事では、インターネット広告の種類や、目的ごとの活用方法について初心者の方にもわかりやすくまとめました。
目次
1.インターネット広告とは
TVCMやラジオCM、新聞・雑誌の広告に替わって、いま勢いを増しているインターネット広告。
広告・宣伝の場として使いこなすためには、インターネット広告の特徴を理解しておく必要があります。
(1)ターゲットを細かく絞れる
「新築マンションについて調べていたら、不動産関係の広告が多く表示されるようになった」
「”○○県にお住まいの30代の方限定!”というYouTube広告が頻繁に流れる」
こういった経験をお持ちの方も多いと思います。
インターネット広告の第一の特徴として、マス広告と違って配信するユーザーを細かく絞り込めることが挙げられます。
たとえば以下の要素でユーザーを絞り込むことが可能です。
- 地域(居住地、出身地、過去にそのエリアに訪れた人など)
- 年齢
- 性別
- 属性(未婚/既婚、大学生、経営者、子育て中、転職活動中など)
- 興味・関心
- 過去に自社のサイトにアクセスした人
広告設定の際にターゲットをしっかり決めておけば、「猫を飼っている人に猫用グッズの広告を出す」「店舗から半径2km以内の人にだけ広告を配信する」といったように、顧客になる可能性が高い人達に絞って宣伝をすることができます。
(2)クリックされた分の広告費しか発生しない
2つ目の大きな特徴として、クリックされて初めて広告費が発生する「クリック課金型」が挙げられます。
広告が表示された段階では広告費はかからず、ユーザーが興味を持って広告をクリックすることではじめて料金が発生するので、費用にムダがありません。
ちなみにクリック課金以外では、1,000回表示される度に広告費が発生する「インプレッション課金型」や、動画が1回再生されるごとに料金が発生する「視聴単価型」の課金方法を選べる場合もあります。
(3)効果測定・改善をリアルタイムでおこなえる
3つ目の特徴として、広告の効果測定や改善をリアルタイムでおこなえることが挙げられます。
広告ごとのユーザーの反応の善し悪し(クリック率や動画再生時間など)を見ながら、反応が悪い広告に修正を加えたり、反応の良い年齢層にターゲットを絞ったり、といった変更が配信期間中いつでも可能です。運用をしっかりおこなえば低コストでも最大限の成果を引き出すことができます。
2.インターネット広告の種類
日本でインターネット広告が普及し始めてから現在まで、さまざまな手法の広告が生まれています。
ここでは大きく4つの広告について紹介します。
広告の種類(1)検索広告(リスティング広告)
国内のインターネット広告市場のうち約4割を占めているのが、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで表示される「検索広告」。
検索広告は、「サービスや商品を探しているユーザー」に直接アプローチできるのが最大の強みです。
例えば「フラワーギフト 宅配」と検索した人に花屋が広告を配信したり、「リフォーム トイレ 新潟」と検索した人に、新潟のリフォーム会社が広告を配信するといった使い方で、自社の売上げアップに繋げることができます。
広告の種類(2)ディスプレイ広告
検索広告に次いでメジャーなのが、バナー画像などをさまざまなサイトやスマホアプリなどに表示できる「ディスプレイ広告」です。
Webサイトの管理者が、サイト上にバナーを表示させるための枠をあらかじめ用意しておき、”アドネットワーク”と呼ばれるサービスを介して、広告が表示されます。
まちなかの看板や公共交通機関の広告、新聞の広告枠などに近い存在と考えるとわかりやすいかもしれません。
広告の種類(3)動画広告
近年著しく市場規模が成長しているのが動画広告です。YouTubeなどの動画を視聴する際によく流れてきますよね。
動画広告はYouTubeをはじめ、InstagramやTwitter、TikTokでも多く配信されており、TVCMにとって代わる存在として注目を集めています。
広告の種類(4)SNS広告
Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどのSNS上で、一般ユーザーの投稿に混じって表示されるのがSNS広告です。普段ユーザーが眺めている有名人や友達の投稿と同様、一つの投稿として広告を配信できるので、宣伝っぽさの無い自然なアピールが可能です。
3.インターネット広告を配信する方法
実際にインターネット広告を配信するためにはどのような手順を踏んだらいいのか、簡単に紹介します。
(1)広告を配信する媒体を選ぶ
Google、Facebook、Yahoo!など、インターネット広告を扱う媒体はさまざまあり、どれを選ぶかによって配信できるサービスや配信形式も変わります。主要な広告媒体は以下の5つです。
Web広告媒体①Google
Googleの検索結果画面、GoogleマップやGmailなどのGoogleサービス、Googleと連携しているさまざまなWebメディアや個人サイト、YouTubeなどに広告を配信できます。
Web広告媒体②Facbook
主にFacebookとInstagramに広告を配信できます。
Web広告媒体③Twitter
Twitter上に広告を配信できます。
Web広告媒体④LINE
LINEのトーク一覧画面やタイムライン画面、LINE NEWS、LINEチラシ、LINEマンガ等、LINEが提供するさまざまなサービスに広告を配信できます。
Web広告媒体⑤Yahoo!
Yahoo!検索結果画面や、Yahoo!ニュース、Yahoo!のアドネットワークに提携しているWebサイトなどに広告を配信できます。
(2)広告アカウントを作成する
広告配信する媒体の「広告アカウント」を作成できます。
どの媒体もアカウント作成自体は無料です。金額が発生するのは広告を配信開始してクリックが発生してからになりますのでご安心下さい。
(3)広告キャンペーンを作成する
広告を配信するためにはアカウントの中に「キャンペーン」を作成する必要があります。
上記画像は、Google広告内に、YouTube用の動画広告のキャンペーン、Googleマップ用のキャンペーンを作成した例です。
キャンペーンの中には、さらに「広告グループ(もしくは広告セット)」があり、さらにその中で実際に配信する広告クリエイティブを作成することができます。
キャンペーンや広告グループ(広告セット)内では、配信期間、予算、配信対象となるユーザーの年齢層、性別、地域、興味関心などを設定します。
(3)広告内容を設定→審査→配信開始
広告に使う画像や動画を管理画面にアップロードしたり、広告に使うテキスト、誘導先のURLなど、ひととおり広告内容の設定が終わると、媒体側の審査があります。
この審査はほとんどの媒体において数時間程度で終了し、問題なければすぐに配信がスタートできます。
配信開始後も、画像やテキストを変更したり、配信ターゲットの変更などは随時可能です。広告の反応をリアルタイムで確かめ、改善を重ねていくことで、低予算でも大きな成果を目指すことができます。
4.おわりに
インターネット広告の特徴、種類、広告配信までの大まかな流れについて紹介しました。
株式会社モモンガでは、さらに詳しく知りたい、という企業担当者の方のために、資料をご用意しています。
「Webのことは全くわからないので全部任せたい」「なるべくカタカナ語はやめてほしい」といったご要望にもお答えできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!